第17回真空ダイカストについて

第17回
真空ダイカストについて

2023年12月14日

今回は真空ダイカストについてのメリット・デメリット、サイクルを説明いたします。

ダイカストとは、金型に溶湯を高速・高圧で圧入することで寸法精度の高い鋳物を生産する鋳造法です。
溶湯を圧入する際に金型内の空気を巻込んでしまい、製品中に空気が残ることで巻込み巣と呼ばれる
欠陥が発生しやすくなります。

真空ダイカストはその名の通り、金型内の空気を金型外に逃がすことで金型内を真空状態とします。
真空状態の金型へ溶湯を圧入することで空気の巻込みは発生しにくくなり巻込み巣の発生を防止します。
また、金型内のガスも金型外に逃がすことにより湯流れが阻害されなくなり、湯回り対策にもなります。
薄肉製品の鋳造にも有効で金型内を真空状態にすることで金型の隅々まで溶湯を行き渡らせやすくなります。

但し、真空ダイカストには金型内の空気を金型外へ逃がす減圧装置が必要となります。
また、金型にも専用のバルブが必要となる為、金型費用はアップとなります。

(写真:真空バルブ)

以下メリット・デメリットをまとめます。
1.メリット
 ・巻込み巣の発生を抑制できる
 ・湯回り不良の発生を抑制できる
 ・薄肉製品に有効

2.デメリット
 ・減圧装置が必要
 ・真空バルブが必要な為、金型費用とメンテナンス工数がアップする
 ・肉厚偏差によるヒケ巣には効果がない

真空ダイカストのサイクルは以下の流れとなります。
①固定・可動金型を合わせる

②真空バルブが開き減圧装置で金型内を真空状態にする

③溶湯を金型に圧入する

④溶湯が金型内を流れて真空バルブに到達する際にバルブを閉じる

⑤溶湯が固まったタイミングで金型を開き製品を取出す

①のサイクルに戻る

巻込み巣・湯回り不良・薄肉製品でお困りの場合はホームページよりお問い合わせください。
お客様のお困り事を解決し、提案できる営業スタッフがお待ちしております。

今後も鋳造に関する情報を発信いたしますのでお気軽にお問合せ下さい。

 

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