第26回ダイカスト の段取り替えについて

今回はダイカストの段取り替えについて説明いたします。

１．段取り替えとは

　　段取り替えとは、ある製品の生産が終了し別の製品を生産するまでの変更作業を指します。

２．ダイカストの段取り替え内容

　　①金型交換

　　　鋳造機に取付けてある金型をクレーンで降ろし、次に生産する金型を取付けます。

　　　金型の着脱作業は安全面を考慮し、必ず2人で行います。

　　　次に生産する金型は取付け前にメンテナンスを行い万全の状態で生産に望みます。

　　②トリミング金型交換

　　　鋳造後のトリミング金型を交換します。

　　　トリミングとは製品部以外の方案部やオーバーフロー・バリ等を除去する工程です。

　　　各製品毎に専用のトリミング金型があり、プレス機に脱着する必要があります。

 

　　③離型剤スプレー交換

　　　鋳造時の離型剤塗布用スプレーの交換を行います。

　　　専用カートリッジ式・銅パイプ式は先端部が各金型毎に専用となっていることがあり、

　　　金型に合わせて先端部も交換します。

　　　ロボットスプレーの場合は動作用プログラムも変更する必要があります。

　　④取出しロボット調整

　　　金型から製品を取出す際に使用する取出しロボットのプログラム変更を行います。

　　　取出し時に製品をしっかりと掴み、落下を防止すべく専用プログラムがあり

　　　変更が必要となります。

３．当社特徴

　　・離型剤スプレーは汎用カートリッジ式を採用しており先端部交換の必要なし

　　・トリミングプレスを使用していない為、トリミング金型交換の必要なし

　　・各種プログラムを同期させており、鋳造条件を呼び出すとスプレープログラムと

　　　ロボットプログラムが自動で変更され、設定ミスを防止済み

　　　上記内容により他社と比較して段取り替え時間が30分～1時間程度短縮可能です。

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段取り替え時間短縮でお客様のニーズにご対応させていただきます。

今後も鋳造に関する情報を発信いたしますのでお気軽にお問合せ下さい。