第4回
金型重力鋳造とは?
公開日:2023年02月20日
更新日:2024年11月28日
金型重力鋳造について
当社保有の3工法の内、今回は金型重力鋳造法についてご説明させていただきます。
1.金型重力鋳造法とは
金型重力鋳造とは、重力を利用して金型に溶湯を流し込む工法です。グラビティ鋳造とも言われます。 使用する鋳型は金型ですが、ダイカストとの違いは注湯時に圧力をかけないということです。 圧力をかけずに重力のみで溶湯を流し込む為、空気を巻込みにくく巻込み巣の発生を抑えることができます。
また、中子も使用できる為、複雑な形状でも対応が可能です。 寸法・鋳肌精度は砂型鋳造とダイカストの中間となります。
注湯
2.金型重力鋳造のメリット・デメリット
メリット
- 機械的性質が高い
※砂型と比較して溶湯が金型で急冷される為、組織が緻密になる - 複雑な形状が可能
※中子(なかご)と呼ばれる別型を使用し中空形状・二重構造への対応も可能 - 気密性が高い
- ダイカストと比較して型費(初期投資)が安い
デメリット
- 薄肉形状が苦手(湯回り不良)
- ダイカストと比較して生産サイクルが遅い(金型冷却が少なく鋳造サイクルが長くなる)
3.金型重力鋳造の工程
以下アニメーションでご覧ください。
当社生産実績は製品紹介ページをご確認下さい。次回は鋳型についてご説明いたします。 今後も鋳造に関する情報を発信いたしますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
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光軽金属工業株式会社 編集部
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