第27回ダイカストの合金について

第27回
ダイカストの合金について

公開日:2024年12月05日
更新日:2024年12月06日

今回はダイカストで使用される合金について説明いたします。

国内ダイカスト生産量の内、アルミニウムが約98%、亜鉛が約1.5%、残りがその他となります。

その他には、銅合金やマグネシウム合金等が含まれます。

アルミニウム合金:コストが安く、軽量で強度があり、加工性に優れており鋳造性がよい。自動車関係に使用することが多いため、生産量が多い。

亜鉛合金:溶解温度がアルミニウムに比べて低いため、加工性が高く複雑な形状に対応可能で金型寿命も長くなる。

銅合金:重量は重いが、強度と硬度に優れ熱伝導性が良く、エンジン部品や冷却装置などに向いている。

マグネシウム合金:アルミニウムの比重が2.7に対し、マグネシウムの比重は1.7とかなり軽い上強度が高い。また、振動を吸収する特性をもっているため、航空機や自動車に好まれる。一方で生産量が少なく、コストが高くなるためあまり多くは使用されていない。

横にスクロールしてご覧ください。

特徴 アルミニウム 亜鉛 マグネシウム 銅合金
強度 中程度 高い 低い 高い
比重 2.7 7 1.74 8.96
熱伝導率 高い 中程度 高い 高い
融点 660℃ 419℃ 650℃ 1085℃
耐腐食性 中程度 高い 低い 高い
加工性 良好 良好 良好 良好
コスト 低い 低い 中程度 高い

当社ではアルミニウムのダイカスト品を生産しております。

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光軽金属工業株式会社

光軽金属工業株式会社 編集部
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