第31回
検査について
公開日:2025年04月29日
更新日:2025年04月29日
今回は検査について説明いたします。
1.外観検査
鋳肌の表面を目視で観察し、割れ、バリ、ブローホール(気泡痕)等の欠陥を確認します。最も基本的な検査となります。
2.勘合検査
治具・検具等を使用し、製品と相手物との勘合を確認します。
実際に組付ける部品との勘合を確認する為、手軽に合否判断ができるメリットがあります。
検査に使用する治具・検具の寸法は、摩耗等で変化する可能性がある為、定期的に確認する必要があります。
3.機械的性質試験
引張試験や硬さ試験等で、製品が想定される力に耐えられるかを確認します。
材料そのものの物性を評価する大切な工程です。
試験を行う際は、製品を規定サイズに加工する必要があります。
4.材料分析
合金中の各種元素の含有量が規定値に入っているかを確認します。
規定値を上回る、又は下回ると機械的性質が満足できないことがあり、材料溶解時に行う大事な工程です。
5.X線透過検査
内部欠陥を確認する為の非破壊検査となります。
X線を通して製品内部を確認することで、鋳造時にできた巣や介在物、凝固割れ等が発見できます。
6.寸法測定
ノギス・マイクロメーター・三次元測定機等を用いて実際の製品寸法を測定します。
製品図面に対し実物の出来栄えを確認する工程となります。
7.リーク検査
製品に規定圧をかけて漏れがないかを確認する検査となります。
完成状態で圧力がかかる用途の場合は検査を行うことをお勧めします。
完成状態と同条件で密封することで、完成状態での漏れによる不具合を組立て前に検出し、部品組替え工数を削減できます。
弊社では上記検査を用いて高品質なアルミ鋳物部品を提供しておりますので品質面でお悩みの場合はお気軽にお問合せ下さい。
当社品質についての取組みは、こちらをご確認下さい。 今後も鋳造に関する情報を発信いたしますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
光軽金属工業株式会社

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